2008年7月5日土曜日

みゆき通り

金曜の零時を過ぎてからやるテレビ番組『爆笑問題の検索ちゃん』。
金曜の夜は大抵夜更かしするので、チャンネルをクルクルとしていると、なぜか目にとまり見ることが多い。
司会の小池栄子の魅力に負けてチャンネルを動かせなくなることも理由だと思うが。
昨夜(厳密には今日)の放映の中のトークで
「頭の中は今のままで中学生くらいに戻りたい」
「そうだよ!それならあの時は!」
と、盛り上がっていた。

高校時代の友人と会うと、よくこの手の話で盛り上がる。
「嗚呼、この汚れた心のまま、あの頃に戻りたい」
「おお!そやのぉ!」
「ほんまに初心(うぶ)やったのぉ」
「惜しいことをした」
「何がやねん?」
「いや、いろいろあるやろ」
「そやのぉ」
「ほんま、あの頃に戻れんかのぉ」
「そやのぉ」
「もう無茶苦茶したるのにのぉ」
「何がやねん?」
まことに無意味な会話である。

とはいえ、時々当時を思い出して臍(ほぞ)を噬(か)むことがある。
ある日、全然覚えのない女の子から自宅に電話がかかってきたことがある。
「あの、、、私のこと知ってます?」
「知ってるわけないやん」
「毎朝、新興書房(姫路駅前)の前で見てるんですけど」
「いや、わからんなぁ」
「付き合ってる人、います?」
「おらんけど、好きな人(愛しのS田さんである)がいるので」
と、冷たくあしらった。
なんと愚かな私であろうか。

学校から姫路駅へ向かう途中の商店街『みゆき通り』を歩いていたときのこと。
見知らぬ女学生数人から話しかけられた。
「あの、私たち代理なんですけど、、、いま付き合ってる人いますか?」
「えっ?!おらんけど・・・(S田さんが好きやしなぁ)」
「そうですか♪」
少女たちは嬉々として立ち去ったが、その後、音沙汰はなかった。
なぜ、あのとき積極的に会話をつなごうとしなかったのか、いまもって悔やまれる。

とはいえ、中年になってから、
「嗚呼!なんで“功”を焦ってあんなことをしてしまったのか?高校時代の純真さがカケラでも残っていれば、あわよくば付き合えたかもしれないのに」
と、後悔したことも少なくない。

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