今夜は、10年前の某経済団体の訪米ミッションでの同志4人が白金台の『高輪荘』に集った。
某経済団体Iさんの本部長昇格祝いでもある。
泉岳寺から18:11の電車に乗り18:13に高輪台で降りて、きょろきょろしていると、品川発、世界のS社のIさんが声を掛けてきた。
Iさんは城山三郎の小説にもなり、財界総理とも云われたI氏の孫で、かなり由緒正しい家柄だ。
二人で交番で道を訊き、目的地に向かう。
5分ほどで着く。
おお、都会の喧騒を避けるようなこの建物、只者ではない。
訊くと昭和6年の建物で、登録有形文化財とのこと、なるほろ。
昔からモーターで定評があり、金曜の夜8時のプロレスの時に、傍若無人な外人レスラーが投げ散らかした花束を片付けるのに使われた電気掃除機『風神』のM電機のMさんの仕切りで、この店を使えることになった。
素晴らしい幹事だ。
ほどなく4人が集まり、宴が始まった。
和やかだ。
本当に和やかな会食だ。
料理は美味いし、会話も愉しい。
S社Iさん、一般人の物差しでは傍若無人、ぞんざい、木で鼻をくくるなどの表現が思い浮かぶ人であるが、なんというか育ちが良すぎる分、浮世離れしており、それが手伝うのかなんともいえず許容できてしまう。
40歳と若いのに不思議な人物だ。
I氏、スポーツクラブでインストラクターから会員中最下位と云われてしまうくらい体が硬いらしい。
I氏、努力しても柔らかくならないとの由。
私と同じじゃないか。
そうか、やんごとない(註:身分などが高い)血筋は体が硬いのだ。
そりゃそうだ。
体を捻(ひね)ってモノを取る習慣なぞ何千年もなかったのだから、体も硬くなると云うものだ。
私の体が硬い理由が、思わぬところで氷解した。
しかし、仮に私がやんごとない血筋の人間だとしても、この1.3畳の書斎で何を取るにも体を捻るだけでよいという事実も、これまたやんごとない(註:やむをえない)というものだ。
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