2008年7月10日木曜日

それでも、僕は・・・

午後のひととき、後輩女子Tがいたので話しかけた。
私が生まれるよりも20年と1ヶ月だけ遅い1979年12月生まれ、たまに二人でランチにも行く仲良しだ。
「やぁ!」
「・・・はい」
「あれっ?怒ってる?」
「そういうこと言うから怒ってなくても腹が立ってくるんですよ」
「いや、まぁ。ところで最近おぬしのことをたまに考えてるんやけどね」
「・・・」
「いや、まぁ、若い若いと思ってたけど、考えたらおぬしも来年は30よなぁ」
「それがどうしたんですか」
「いや、まぁ、そうなると、どんどん私の年齢に近づいてくるなぁと思ったら嬉しくてね」
「自分の年齢はそのままだと思ってるんですか」
「いや、まぁ。けどな、私が40歳ならおぬしは20歳で、比率は50%やん?けど、来年になったら、私は50になるが、おぬしは30で60%やん?ほら、近づいてるやん?」
「ものは云いようですけど、絶対に追いつくことはありませんから」
「いや、まぁ、けど私が1,370歳になったら、おぬしは1,350歳やん?そんなの誤差みたいなもんやん?」
「あの、私忙しいから、もういいですか」

夜に、私が帰宅しようとしたら、Tがチラッとこちらを見るのが分かった。
「なんだよ、私は働いてるのにお前はもう帰るのか」
と、言いたげだ。
で、目を合わそうと思ったら、視線を逸(そ)らされた。
なので、声を掛けた。
「じゃ!よいお年を~!」
「また、年の話かぁ?!」

本当に仲良しなのである。

本当は仲良しなのである。

それでも仲良しなのである。

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