2008年7月6日日曜日

明日は七夕である。
織姫(ヴェガ)と彦星(アルタイル)は、明日の逢瀬(おうせ)を楽しみにしている頃か。
とはいえ実際の両者の距離は16光年だ。
簡単に会える距離ではない。

時々、宇宙の広さを考えてみる。
宇宙は広い、と云う。
しかし、宇宙にも一定の広さがあって、その宇宙は膨張していると云う。
では、その膨張している部分の外はどうなっているのか。
その外にも別の世界があったら、そのまた外の世界はそうなっているのか。
考えても際限がない。
∞(無限大)は、こんなときに使う記号だろう。

あと一つ使える場所がある。
合わせ鏡だ。
どこまで見えるのか。
これも理論的には無限大だ。
テレビカメラでモニター画面を撮影して見えている画像も、テレビ画面が連なってこれも理論的には無限大だが、解像度から云って限界があると考えたい。

仮に宇宙を有限大とする。
そして“その”宇宙は膨張しているというのが定説だ。(まぁ許してやろう)
そして地球から離れた距離にいくほど、膨張の速度は速いと云う。
ある地点から“外”は、光の速度を超えて膨張していると云う。
なので、その地点から外の星は、存在しているにも拘(かかわ)らず地球から観測することは出来ない。
観測するには光として捉(とら)えなければならないからである。
その光よりも速く離れて行っているのだから、これは如何(いかん)ともしがたい。

『黒の舟唄』という歌がある。
歌い始めはこうだ。
~男と女の間には、深くて暗い川がある~
天の川だ、暗くて深い川だと、男と女の間には、いつも川が流れているものか。
そして男女は幾何級数的に離れていくときがある。
その速度は、ときめくことさえ許さなくなる。

だから七夕の逢瀬は祝福してやろうじゃないか。

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