オフィスの1階にはコンビニがテナントとして入っている。
ある日、張り紙を見て驚いた。
“通り抜けご遠慮願います。他のお客様の迷惑になります”
確かに昼時は混んでる。
しかし、他の時間帯はオフィスビルの1階であるから当然ガラガラである。
昭和恐慌が吹き荒れる1930年頃の話であるが、食堂でライスだけを注文してソースをかけて食べる“ソースライス”なるものが流行したという。
客単価の低さを嫌がった食堂の多くは“ライスだけの注文お断り”の張り紙を出した。
そんな世間の姿を見た梅田の阪急百貨店社長小林一三は、従業員の反対を尻目に大食堂に“ライスだけのお客様歓迎”の張り紙を出した。
かくして阪急百貨店の大食堂の“ソーライス”は裏メニューとして人気を博した。
その頃の客は、景気回復後みな阪急のお得意様になったのは言うまでもない。
件(くだん)のコンビニは旧財閥系不動産S社の傘下とのこと。
財閥解体は終わっていないようである。
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