2008年2月29日金曜日

〆鯖と梅錦

「タイミング合えば一ヵ月振りに『ふくべ』でも行くか」
後輩O君とそういう話になったが、生憎(あいにく)彼も忙しいようで姿も見えないので帰宅の準備をしてエレベーターに乗った。
すると偶然にも途中の階からO君が乗ってきて互いに驚いた。
仕事が手待ち状態だったとのことで下界に煙草を吸いに行くところだった。

エレベーターホールで別れ、しょうがないので品川駅前の中華料理屋に入りカウンターに陣取る。
で、野菜炒めと餃子とライス大盛りを頼んだ。
不味いなぁと思いながらも腹は減っていたのでガツガツと食っていると後方のテーブル席からなにやら聞き覚えのある声が。
笑い方やイントネーションや論旨展開や突っ込み方を聞いてみると、さっきオフィスで別れたO君ではないか!
O君がタクシーを飛ばせば先に着いてメシを食っているというのもありえない話でもない。
ギョッとしつつもさりげなく振り返って見ると、当たり前であるが似ても似つかぬ30代くらいのしかも禿げあがったにぃちゃんだった。

しかしながら私が面倒くさがらずに食事を中断してまでして確認してあげたおかげで彼の名誉が守られたわけである。
今度『ふくべ』で〆鯖と梅錦をおごってもらわねばなるまい。

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