2008年2月28日木曜日

こんぶ

ああ、、、今日も晩飯時間なく、慌ただしく5分で立ち食いそばだ。
さすがに二日連続は厭(いや)になる。

玉葱(たまねぎ)と人参(にんじん)のかき揚げそばを“葱(ねぎ)多め”(こう頼むあたりは立ち食いそばの達人だ)、あとはこんぶのおにぎり。

あっ!
あっ!

一回目の“あっ!”は、こんぶがカウンターにこぼれたときに発した“あっ!”だ。
二回目の“あっ!”は、思わずこんぶを箸で拾い上げて食べてしまったときに発した“あっ!”だ。


朝、駅に向かっていると時々道端に酔っ払いの嘔吐(おうと)物が放置されていることがある。
そしてたいていカラスが競って食べている。
“頭がいい”と言われるカラスが、どこの誰が“リバース”したか分からないものを食っている。

夏に満員電車で汗だらだらのデブ男がいたら誰も近づかないだろう。
もしデブが何を思ったか頭をプルンと振って汗が飛び散ろうものなら、そのあたりは逃げ場を失った人々の阿鼻叫喚(あびきょうかん)で地獄絵図となることは間違いない。
しかし仮にデブのまわりにいるのが人間ではなくスプリングボック(鹿みたいな動物。別にここは鹿でもいい)だったら「ん?」程度で終わりだろう。
ミーアキャットだって「えっ、なに?」程度だろう。

仮に頭をプルプルしたのがデブではなくて、天気予報の市川さんやモーグルの上村愛子さんだったなら、男は挙(こぞ)って飛び散った汗を浴びたいと願うだろうし、もしその恩恵に浴することができなかったら自らの不運を天に呪うだろう。
しかし、イボイノシシはもちろんのこと頭のいいオランウータンだって「ああ市川さんの汗!」とか「これぞトリノの汗や!」とは喜ばない。
だから人間は偉大なのだ。

なのに私はこんぶを拾って食べてしまった。。。

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