2008年2月27日水曜日

パッチ

ふだん普通に使っていてあとでそれが韓国語と分かった言葉がいくつかある。
パッチやパチキやチョンガーだ。

チョンガーは全国的に頻繁に使われているような気がする。
独身と言う意味だが、パッチやパチキが使われるのは関西だけかもしれない。
パチキはパッチギから転じたものと思われるが、頭突きやヤンキーの兄ちゃんの後ろからも見えそうな剃りこみの意味で高校時代は使っていた。
井筒和幸氏が監督した映画「パッチギ」はもともとの韓国語の“乗り越える”や“突破する”の意味を拾って日本人の少年と在日の少女の恋を描いたようだが私は観ていない。
パッチはズボンの下に穿(は)く防寒着だ。
関東(こっち)では、ももひきと呼ばれているものがそうかもしれない。

私は子供の頃からパッチを愛用している。
冬はとにかく異常な寒がりである。
部屋でもやたらと石油ファンヒーターの温度を上げようとして、原油高に異常に目を光らせる細君から阻止される。
始終「寒い寒い!ああフグが食べたい」と女々しいことこの上ない。

では私が女々しいだけかと言うとそうではない。
夏になれば暑がりに豹変する。
細君の目を盗んではエアコンのスイッチを入れようとして、「昼間っからエアコン入れたら電気代がいくらになると思ってんのよ」と阻止されるいたちごっこを演じている。
始終「暑い暑い!バニラビーンズたっぷりのアイスが食べたい」と騒いで団扇(うちわ)をバタバタしている。
俄然雄々しくなるのだ!

人間、バランスが大事だが、本当に私はバランス人間だと思う。

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