2007年11月17日土曜日

ヨドチョーさん

11月16日の誕生日から2時間半ほど過ぎた。

誕生日が来ると必ず思い出す話がある。
30年ほど前であろうか、ヨドチョーさんこと映画評論家の淀川長治さんがラジオで話しておられた。
「みなさん、自分のお誕生日がくると、お祝いしてもらいますね。私は違うんです。私の誕生日は母と過ごすんです。誕生日がおめでとう、と祝われる日ではなくて、自分を産んでくれた母に感謝する日やと思うんです。だから一日、母親孝行するんです」
生涯独身を貫かれたヨドチョーさん、それ故に実行できたこともあるのかもしれないが。
その話を聞いたときは「なるほど。そんなもんか」と思ったものだが、自分に子供ができるときに細君の様子を見ていると、なるほど赤子を産むのは大変だと分かったので、「なるほど」の度合いが大きく変わった。

「なぁるほど!」くらいに。

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