今日のお昼はいつも行く定食屋へ。
オフィスから出る時間が遅れたので一人で。
食べ終わった客が爪楊枝を使い始める。
町の定食屋なので、どこにでもある爪楊枝ケース。
一見鉛筆削りのような円筒形で、真ん中に小さな穴の開いたプラスチック製のあれである。
まるでディファクトスタンダードのような爪楊枝ケース。
ひっくり返すとうまくいくとスンナリ1本出てくる。
最近はずいぶんまともに使われるようになったが、あれが出始めた頃は逆さまに、いわゆる尖ったほうを上に向けて楊枝が入れる店も多かった。
口に入れるほうがケースの底につかないように、という配慮は分からなくもない。
しかしそうすると尖ったほうが何本も穴を目指して出てくるので、結局詰まってしまい、なかなか出てこない。
おまけに何本か先が顔を出して、つまみ出そうとする指に触れるので、かえって不衛生である。
配慮が裏目に出るということである。
人に食べ物をよそるとき、箸を逆さまに持ち替える人がいる。
あれは、やめてほしい。
よそるものが、水気の少ないものならまだ許せる気がするが、何かつまんでベタベタになったほうが上になるのを見るのは忍びない。
結局、直箸(じかばし)のほうが、フレンドリーである。
かわいい女の子だと、「一方通行」とはいえ間接キスのようでうれしくもあるのだ。
もっとも、「一方通行であっても嫌だ」と考えてわざわざ直箸を避けている可能性は十分あるが。
食事作法の本を読むと、箸を逆さまに持ち替えるのは、手を触れていた側を使って相手に渡すことになり失礼にあたるので、そのままよそるか、菜箸を使うのが正しいとのこと。
こちらが直箸でよそってあげた食べ物を、女の子がさっきまで食べていたのに箸をつけようとしないのは、「往復」間接キスだと思ってきっとドキドキしてしょうがないのだろう。
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