2007年11月12日月曜日

DUCATI

ブログって日記のはずなのに、古い話が多いと、後輩女子Tから文句を言われたので今日の話を書く。

家への帰宅の途、イタリアの二輪の銘車、赤のDUCATIが、ドッドッドッと独特の重低音を響かせながら横を走っていった。
日本のモーターバイクは優秀というけれど、あのデザインやエグゾーストノオト(排気音)はどうしてもかなわない。

“カシュッ”

ギアをシフトアップした音が聞こえてきた。エンジンがむき出しの二輪車ならではである。
しかし、急に恥ずかしくなった。何が恥ずかしいのか分からず自問自答する。
やはり分からないがそんな羞恥の気持ちがなぜか湧き起こった。

四輪車なら勿論ギアを変える音は聞こえてこない。旧式の軽でない限り。

そう、やっと分かった。
見透かされる恥ずかしさなのである。

「いま私に会いたくて電話したいと思ってたけど我慢してたでしょ」
「いま、私にKissしたいと思ってるでしょ」
そういう見透かしは、ありがたい。
しかしさっきは「あっ、いまギアをひとつ上げたでしょ」と私に見透かされたのである。
もちろんあのライダーはそんなことを知る由もないが、あのライダーの恥ずかしさをおせっかいにも私が勝手に感じてあげたのである。私が見透かしたにもかかわらず。
DUCATIの音は小気味いいのに。

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