2008年1月3日木曜日

フジヤマ

本日、自宅に戻った。
新幹線から見える富士山、秀麗という言葉がピッタリの美しい姿を見せてくれた。
数え切れないくらい東海道新幹線に乗っているが、どうしても富士山が気になる。
見えなくなるまで見送ることもしばしばだ。

朝の通勤電車の車窓からも富士山が見えることがある。
やはり見入ってしまい、大学時代のある日のことを思い出す。

上京(大学は横浜であるが、西の人間にとっては横浜も東京も同じである)して間もなく、同級生で地元出身のK子(男である。苗字である)と京浜急行に乗ったときのこと。
車窓から綺麗な山が見えた。
富士山そっくりの山だったので、思わず
「うわっ綺麗な山!富士山みたいやなぁ!!」
なぜかK子は下を向いている。
なんだ、こいつは?あんな綺麗な山に興味を示さないのか?と訝(いぶか)りながら、なおも外を指差して
「ほら、あれあれ!見てみぃ!富士山そっくり!!」
K子は、アリスのべーやん似の顔をこちらに向けて
「おい、もうやめてくれよ。あれは富士山だよ」
と、声を抑えながら一言。。。

驚いた。
富士山というのは、新幹線からありがたく拝むものだと思っていたが、まさか日常の風景に富士山があるとは思わなかった。
今でも海岸から富士山が見えると幸せな気分になる。
と同時に、K子の
「頼むから騒がないでくれよぉ」
と、目で訴える情けない顔が思い浮かぶ。

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