2008年1月8日火曜日

社長の値打ち

元日に神戸大学大学院の長田貴仁准教授から「賀正メール」をいただいた。
以前、仕事で関わったご縁で時々連絡を取らせていただいている。
昨年10月に『社長の値打ち』(光文社新書)を上梓されたとの由。
その場でネットでセブンアンドアイに発注した。

その本が昨日届き読了した。
辛口な長田さんらしく、世の社長と肩書きの付いた方々には耳の痛い内容であろうが、当方のように気楽な立場で読む分には面白かった。

前職はジャーナリストだったので、さすがの取材力と洞察力で、子連れ狼の拝一刀か桃太郎侍のように、軟弱な経営者をバッサバッサと切り捨てる一方、事業に命を懸けた松下幸之助翁や本田宗一郎氏、また現役であるが京セラ稲盛氏やセコムの飯田氏などには熱い眼差しを向ける。

学ぶべき点は、事業を興すには「志」と「勇気と覚悟」が必要であること、そして、とんでもないほどの人間愛が備わっていなければ事業の拡大はおろか継続も難しいということである。

「だから君は間違っても会社を興そうなんて考えちゃだめだよ」と示唆してくれた良書である。

0 件のコメント: