2008年1月16日水曜日

寒中見舞い

私には“兄貴分”と呼んで敬愛する人が幸運にも3人いる。
ただし、3人とも勝手に私がそう思っているだけの「片思い」に過ぎない。

そのうちの一人青山繁晴さんは、「朝まで生テレビ」などで軍事評論家として有名であるが、作家としても有名だ。
以前ある雑誌に書評を書いていた頃、いろんな新刊を探すのが常であったが、私の高校の主にOBに向けた新聞に大先輩である青山さんが単行本を上梓したことが掲載されていた。
こんなときでないと、先輩孝行もできないだろうと、一面識もなかったが書評を書くことに決めた。
共同通信記者時代に、昭和天皇が病に倒れ崩御するまでをつぶさに取材し、2002年に文藝春秋より上梓された「平成」である。
しかし締め切りが迫っていたので、不躾にもOB名簿で電話番号を調べて、趣旨を話したところ、あらすじや読者に読んで欲しいところを詳しく話してくれた。
本を片手に私はメモを取ったのであるが、いま考えても大先輩に対して失礼な話である。

しかし、その敷居の低さにいっぺんにファンになってしまった。
そのときは、テレビに出ていることも知らなかったので、書評が掲載されたら持参する旨を伝えて後日お邪魔した。

驚いた。
日本に本格的シンクタンクを、との思いで、国家安全保障から海洋環境問題までを扱う独立研総合究所を設立されていて、警察庁や防衛庁(当時)をクライアントにされていた。
とんでもない人のところに気楽に来てしまったと思ったが、生来の極楽トンボなので、いろいろ話を伺うことができ、そのあとも数回お目にかかった。

以来年賀状のやり取りはさせていただいているが、先週末には寒中見舞いをいただいた。
昭和天皇崩御から20年とのことで、年賀ではなく寒中見舞いである。
なんでも昨年は1日も!休まなかったとか。
シンクタンク中心の活動になってきたが、今年は「作家」としての活動を再開されるとの由。

そんな兄貴分を尊敬しつつも、たった一日夜更かししただけでフラフラになる私は、5日間連続で徹夜をされてもタフな先輩を真似ようなどとは決して思わない。

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