2008年1月9日水曜日

手抜き疑惑

江戸時代の武士は、朝から登城して働いて、夕方4時頃には城をあとにするのが通常の勤務形態だったと何かに書いていたような気がする。
おそらく庶民も同じような感覚だったのだろう。

街灯もないので、リスク管理上も妥当な時間だったのかもしれない。
とはいえ、いつも寝ている動物園の動物を見ても分かるように、人間も集中して労働に従事できる一日当りの時間はそれくらいが限界なのではないか。
“お家断絶の危機”とか“一朝事あるときは”などのケースは、そんな暢気(のんき)なことも言ってられなかったと思うが、それはあくまでも緊急時の話である。

そういう意味では現代人、特にサラリーマンは大変である。
なんだかんだいって、朝は9時頃から夕方は定時でも5時や6時、まぁそういう定時で帰れる職業・職種は限られていて、大概7時8時は当たり前なのではないだろうか。
毎日が“お家騒動”である。

年が明けてから、このブログは手を抜いているのではないか、との意見が何件か寄せられた。
年末年始と9日間、人間らしい暮らしをしたのであるから、そう簡単にはサラリーマンの時間感覚に戻れるわけがない。
それに、そもそも、私が手を抜かないことと言えば“手を抜くこと”だけなのであるから、私が手抜きをしているのではないかという疑念そのものが、既に自家撞着(じかどうちゃく)に陥っていることになる。

ただ、今年になってからだけではなく、毎朝起きても眠くて眠くて、また夕方4時頃になると毎日集中力が途切れるのは、1987年と1998年にニューヨークに行ったときの時差ボケが治ってないからだと密かに思っていた。
しかし今回深く考察してみて分かったことは、私の体内時計は人間本来の時間感覚に忠実なだけで、私はいたって正常だということである。

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