私はお酒が嫌いなほうではない。
しかし体のことも考えて2006年の春あたりから酒や牛肉・豚肉は月に3回程度に抑えるようにした。
だから基本的に飲み会は断わっている。
飲みたいときは、こちらから指名することにしている。
すると嫌なヤツと飲まなくて済むという効用がある。
とはいえ、義理で行かねばならない飲み会もある。
そういう会に限って、酒を酌み交わすには人生の無駄とも思える輩(やから)がいる。
だから酒は飲まない。
さすがに
「俺の酒が飲めないのか?」
なぞと前時代的な発言は廃れたが、それでも同じようなプレッシャーをかけてくる者はいるものだ。
自宅への道すがら妙案を思いついた。
「バイクで帰るので飲めない」
と言うのだ。
これだけ飲酒運転に厳しい世の中であるから、それは金科玉条になる。
ただ電車を降りてから自宅までの“ドア・トゥ・ドア”の時間を計測したことがあるが8分である。
「バイクで帰る」
と言うと私は嘘つきになる。
そうだ牛歩で帰ることを想定すれば、自宅まではおそらく30分はかかるだろう。
それを徒歩での家までの時間と考えればいいのだ。
しかしバイクがないのに
「バイクで帰る」
と言うと私は嘘つきなる。
そうだ、私の靴をバイクと呼べばいいのだ。
靴をバイクと呼ぼうと、上着を長澤まさみと呼ぼうと私の勝手である。
だから今日も寒い中、遠い道のりをバイクに乗って長澤まさみを後ろに乗せて帰ってきた。
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