2007年12月5日水曜日

どらえもん

昨夜は、S出版の宮崎美人Hさんと“第一回Hさんの結婚を祝う会”と銘打って会食した。
四谷三丁目の広島風お好み焼き『わいわい』なので、結婚を祝うにしては質素であるが、私のイケメンぶりと人格に免じて許していただいた(つもりである)。

この店のお好み焼きは有難いことに伝統的な広島風お好み焼きを守っている。最近は演出過剰なキャベツ山盛りによってブカブカで、食べていてもバラバラになって、一体鳥の餌を食べさせられているのか、という錯覚に陥る。その点『わいわい』のそれは、しっかりとした多層構造のお好み焼きで、このようなお好み焼きは、東京はおろか、超有名店で食べた限りでは本場広島でも珍しくなったようである。

そのおかげか、Hさんにも喜んでいただいた(つもりである)。
生来の善人で人格者である私は、ささやかながら結婚祝いを差し上げた。
「どらえもん」のコミック単行本である。

2、3年前だと思うが、あるテレビ番組で「感動自慢」みたいな話が出て、その中でWAHAHA本舗の柴田理恵さんが話しておられた。
~どらえもんの25巻なんだけど、その中にのび太くんの結婚前夜という話が出てくるの。のび太くんはタイムマシンで、自分としずかちゃんがちゃんと結婚するのか確かめに行くんだけど、間違って前の夜に着いちゃうのね。どらえもんと姿が見えないようにしずかちゃんの家に行って、少しブルーになっていたしずかちゃんの本音を探ろうと、本音を言っちゃう機械を出して確かめるの。そしたらしずかちゃんは、私はパパに何もしてあげられなかった。パパを残して結婚できないって言うの。そしたらしずかちゃんのパパがこう諭すのよ。パパは君から大切なものをもらった。君が生まれたこと。小学校に入学したこと。小学校を卒業したこと。いっぱい君から大切なものをもらったんだよ。のび太くんは、人の喜びや悲しみを正直に受け止められる人だ。パパはもう十分君から大切なものをもらったから、君はちゃんとのび太くんについていきなさい、って言うのよ~
と、もう途中から涙でボロボロ状態であった。

早速購入して読んでみたら、確かにその通り。姫を二人持つ者としては、かなり共感して感動できる内容である。

これは使える♪

この本を結婚する女の子にプレゼントしたら、きっと私の好感度は上がるに違いない、と私の脳内のスーパーコンピュータは答を弾き出した。
そして雌伏2、3年。(忘れていただけであるが)
今回、晴れて「どらえもん」25巻を結婚祝いとしてプレゼントできたのである。

浅はかと言うなかれ。
見た目はささやかでも、真心で輝いている(つもりである)。
もちろんHさんには大変感激していただいた(つもりである)。

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