2007年12月7日金曜日

手書き禁止

帰宅途中の満員電車で頑張って夕刊を読む初老の男あり。
ふと見出しを見ると・・・

不動裕理
若手にすき つかれる

これを読むと誰でもこう思うだろう。

女子プロゴルファーの不動裕理が、
若手プロしかも女子選手に「好き」と告白した。
それを聞いてしまった新聞記者がこう漏らす
「まったく、、、疲れる…」

しかしスーパーコンピューター並みの計算能力を誇る私の頭はこう考えた。
まてよ??不動選手は若手に油断して「隙を衝かれた」のではないか、とも読めないか?
しかし電車が混んでいて、結局どちらが正しかったか分からず帰宅することとなった。

当用漢字か常用漢字か知らないが、最近はやたら漢字を禁じているような気がする。
平仮名で書かれても、かえって読みづらい場合もあるのだ。
だいたい京浜東北線の快速電車で西日暮里を通過するときなど「西日暮里」と書いているから分かるのであって、「にしにっぽり」だと鰊(にしん)がどうした?とか、おねーさんとシッポリした夜を過ごしただと?と変な妄想が浮かびかねないし、ましてや「NISHI-NIPPORI」なんて、動体視力のテスト上級編である。

あまりに漢字を減らそうとするのは、ひょっとしていま流行の「ゆとり教育」の影響かもしれない。
やたら漢字を減らさないでいただきたいものである。
要はテストに出なければいいなら、消し去りたい漢字に付帯条件を付ければいいのだ。
「手書き禁止」「読み間違い嘲笑禁止」「読解不能叱責禁止」などの条件を付けておけば、新聞や本は、どんな漢字も安心して使えるかわりに、難しい漢字が入試問題などに出されれば、たちまち新聞の見出しに
“○○大学、出題ミス 『隙を衝く』の読みを強要!”
と、デカデカと出て糾弾されることになる。

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