2007年12月27日木曜日

The Exorcist

朝、駅のホームで電車を待っている。
みな白い息。

いや、みなではない。
出ていない人もいる。けっこういる。
ちゃんと立って並んでいるので、生きてはいるようだ。

そういえば映画『エクソシスト』(1973年、米国)で、リンダ・ブレア演じる少女が悪魔に取り憑かれて、少女の部屋に神父が入って来た時、神父の吐く息は白かった。
映画雑誌だったか、あれは少女の部屋が寒いのではなく、悪魔のために漂っている異臭を表現したかったとのこと。
残念ながら説明がないと伝わらなかったと思うが。

昔から匂い付き映画は検討されたらしいが、ネックになるのは排気らしい。
確かに場面が変わっても、前の場面の匂いが残っているのはこまる。
排気の問題か解決されても、五感の問題は残るだろう。
観客は文字通り「観に」来てるのであって、匂いによっては気分の悪くなる人も出てくるだろうし、匂いの成分にも規制がかかるだろう。

ひとついいことがあるとすれば、オナラを我慢しなくてもよくなることだが、観客全員が安心してガスを放出することを想像すると、悪魔払いよりも恐ろしいことになる。

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