2007年12月13日木曜日

右見て、左見て

横断歩道を渡る。東京駅丸ノ内北口。

新橋と違い「一般ビジネスマン」の風景として紹介するときにテレビで映されるおなじみの場所だ。
おなじみの場所だけあって、時間帯によってはかなり混む。
互いの方向から、人が横一列になって、そう30人31脚みたいな勢いで向かっていく。
あれにはいつも恐怖を感じる。
そしていつも人にぶつかられたり、ぶつかられそうになったりする。
オランダだったか、欧州のどこかの国の人が新聞のコラムに書いていたが、当地では人とぶつかりそうになると、お互いに向かって左側に避けるのがマナーとかで、日本に来てからその人もよくぶつかるとか。

以前、何かで読んだのだが、そういう場合斜めに渡ると案外スムーズに渡れる。
つまり1対1で相対するとお互いにどっちに行けばいいか分からなくなったり、またお互いに譲る気がなければぶつかるのみである。
それが斜めに渡ると、ぶつかりそうになる人を自分の前でやり過ごすか、自分が前を横切るかであるから、自分でコントロールしやすいのである。
一度試していただきたい。
しかし、同方向から斜めに来る人がいたら、結局いままでと同じ悩みを持つことになる。
あと、渋谷の交差点も無理かもしれない。

昔からラジオで何度か聞いた話だが、殿方がオーダーメイドでスーツを作るときは
「左ですか?右ですか?」
と、聞かれるらしい。
つまり愚息はたいていどちらかに向いていて(右利きは左、左利きは右が多いらしい)、スラックスを仕立てるときにどちら側に余裕を持たせますか、ということらしい。
人生で一度だけスーツを仕立てたことがある。
しかし、なぜか聞かれなかった!
どっちを向いていても“大勢(たいせい)に影響なし!”と、判断されたか
(><)

横断歩道では右往左往する私であるが、スラックス内では右顧左眄(うこさべん)するのみである。

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