2008年4月6日日曜日

ミュンヘンへの道

昨日、姪っ子(小学校6年生)のバレーボール教室の見学に行った。
高校生と違い、さすがに見学に来ているお母さんがたは、若くて精神衛生上好ましい。

あまり期待せずに行ったのだが、案外みな上手くて驚いた。
バックトスなどもさまになっていて、ちゃんとバレーボールになっている。
サーブなど鋭く、私などちゃんとレシーブできるか怪しいものだ。
見慣れぬ私を怪しい男と思ったのか、お母さんがたが偵察を兼ねて休憩時間にはお茶まで出してくれて頗(すこぶ)る気分がよい。

何年か前にルールが変わって、サーブ権がなくても点数が入るようになった。
なんでも試合進行の迅速化と、ある程度終了時間が読めるようにとの配慮からそうなったと何かで読んだ気がする。
以前のルールでは、サーブ権がある側にしか点数が入らなかったから、サーブ権が変わるだけでなかなか点数が入らないことがあった。
しかし、それがバレーボールの魅力だったと思うのだが。
あのルールがなければミュンヘンオリンピックで伝説になった対ブルガリア戦での奇跡の大逆転はなかったであろうし、当然敗者復活で勝ち上がっての東ドイツとの決勝もなかったし、東京で銅、メキシコで銀に続いてのミュンヘンでの金もなかったと思う。
見学に来ている若いお母さんがたはそんなことは知る由もないだろうが。

北京オリンピックには間に合わないバレーボール少女たちを眺めながら、1972年のミュンヘンオリンピックを思い出すかつてのバレーボール少年に、最後にコーヒーが供された。
私は美味しくいただき、悠然と体育館を後にしたのだった。
ELT(Every Little Thing)の持田香織似のお母さんの顔を思い出しながら。

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