2008年4月11日金曜日

捜査一課

S新聞社の敏腕記者、富山美人のT記者と京橋にある行きつけのタイ料理『ワンタイ』で会食。

大きな企画でお世話になったので、打ち上げと称しての飲み会だ。
記者に限らないことだが、性格がよく頭の切れる人との会話はリラックスできる。

されど事前情報は必要と、昨日彼女のブログに目を通したところ、匂いに敏感であるとの記述があり、タイ料理を選択したことを少し悔やむ。
汗かきの私は辛い料理が出たら頭から汗が吹き出すに違いない。
つまらぬことを気にする私を尻目に、彼女は気持ちいいくらいにぐいぐい飲み、精力的に食べてくれる。

それにしても、美人は近くで見ても美人なのが美人の美人たる所以だ、と改めて思った次第。
それはそれでありがたいのだが、なんといっても彼女が“活字好き”であることは、私にとってはなんともありがたく、そういう人は人生の友たりえる。

社会部志望だった彼女が記者になり、念願叶い事件を追い掛けていたが、そこで“特殊な人”を取材する立場から、図らずも経済部に異動になり彼女自身と同じ“仕事人(しごとじん)”や“数字”を追い掛ける立場になった。
移る前は、経済を無味乾燥な世界と紋切り型に考えていたというが、経済そしてその裏にある数字は全て“人”が織り成すもの、と軽快に看破する。
プリンシプルのある人は強い。
そうして彼女は上司も太鼓判を押すやり手記者になった。

そういえば様々なジャンルの人間を取材した彼女が、客観的に私を見ると、普通のビジネスマンには見えず、刑事、しかも一課の刑事に近いとのこと。
一課の扱う事件は、殺人、強盗、放火、誘拐、強姦、強制わいせつ等の重要犯罪である。
サツ回りの経験も豊富な彼女によると、一課の刑事には強面(こわもて)の人は案外少なく、多くは軽妙洒脱なタイプで、そういう人がズバッと切り込んでいくのだそうだ。
なんとも面映ゆいが、せめて一課の刑事にお世話にならないようにすることが、彼女に対し義を通すことになるだろう。

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