2008年4月14日月曜日

恐ろしいもの

昨日は2週間振りにジムに行ったので、今日は頗(すこぶ)る体が痛い。

久しぶりにジム行く時は足取りも重いが、矢張(やは)りジムに着いてしまうと気合が入る。

懐かしいような汗臭い匂いと響き渡る音楽、そして3分経ったことを知らせるブザー。
30秒休憩のあとにまたブザーで3分間がスタートする。

リングに上がる。
白いカンバスには血の跡が所所に着いている。
新しい血痕、古い血痕。
兵(つわもの)どもが夢の跡。
恐ろしいものだ。

リングでシャドーのあとは、サンドバッグだ。
4回戦ボオイの練習を横から見る。
痩(や)せっぽちな体だ。
ワンツーのあと、繰り出す左フック。
重いサンドバッグが、ビシリと悲鳴を上げる。
恐ろしいものだ。

ストレッチを終え、そのあたりに置いていた自分のグローブとタオルを拾い上げる。
ふと目の前に、選手が共用するヘッドギアが吊り下がっているのが見えた。
「しまった!」
と思ったその瞬間は手遅れだ。
この世のものとは思えない悪臭が私を襲う。
恐ろしいことだ。

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