2008年4月21日月曜日

野田岩

1970年代半ばだったか“アンノン族”という言葉が流行した。
雑誌an-anかnon・noを片手に、その雑誌で紹介された観光地に押しかけ蹂躙(じゅうりん)していったことで、古都を愛する旅行者からは随分と恐れられた。

non・noという雑誌が今でも生息しているのかは知らないが、今日後輩女子Hさんからan-anの最新号をもらったので帰りの電車で読んでみた。
雑誌は、掲載されている広告を見れば、その読者が透けて見えるものだが、ある箇所に集中して出稿されている広告を見て驚いた。
“霊視”“霊能”“予知”などの文字が、まるでかつて清里を蹂躙していったペンションのように乱立していた。
本当に乱立という言葉がピッタリなくらい、相当な数の広告が掲載されているのである。
もちろん訊いたこともない○○研究所などが広告主であるが、広告料を支払うからには、儲かっているのだろう。

そういえば、記事の内容も
~あなたは、こうあるべきなのですよ!~
~あなたは、こうだけど大丈夫!~
~あなたもこうすれば○○美人!~
などと、どこか「宗教的」である。

私も霊感の強さには自信がある。
云ってみれば、霊能者の一人である。
私だったら麻布の『野田岩』で鰻をご馳走してくれたら、何でも霊視してあげるのに。

1 件のコメント:

david santos さんのコメント...

I loved this post.
Thank you.