最近自分の新しい癖に気づいた。
新聞や雑誌などでプロファイル欄の年齢を確認することである。
小説家など創作を生業(なりわい)にしている人や、○○評論家と言われる人やJAZZ演奏家など、なんとなく自分の中で憧れを持っている人は特に。
そして自分より年上だと安心する。
自分より年下だと、“そぉかぁ”と小さく溜息のような諦念にも似たものを口から吐き出す。
そんなことを繰り返している。
子供の頃、いつも夏休み(春休みにもあるが)に見ていた高校野球。
高校球児は自分よりもはるかに年上の男たちだった。
中学生になっても、山口百恵、桜田淳子、森昌子の“花の中三トリオ”はひとつ年上だった。
高校生になったある日、高校球児が(当たり前であるが)同世代であることに気づいた。
それでもまだたくさんの“年長者”がいて安心出来た。
幸い芸能界では“花の中三トリオ”以来、目だった活躍をする人がいなくて内心ホッとしているが、他の世界ではそうもいかない。
まずは現役寿命の比較的短い角界の力士たち。
彼らの年齢にいつしか追いつき、さっさと追い越してしまった。
そして球界から引退する人たちよりも年を喰ってしまった。
いや、まだホークスの“あぶさん”がいるか。
演歌歌手の年齢も若い人が増えて、私がその世界の人間ならすっかりベテランだ。
ピーターパン症候群と揶揄(やゆ)されようと、いつまでものほほんと生きていたい。
とはいえ、あと数年で同級生に孫ができるヤツも出現するだろう。
同窓会で孫自慢か。。。
考えただけで、恐ろしい。
最後には“金さん、銀さん”みたいな世界レベルの長寿の人たちだけが私の拠り所となるのだろうな。
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