GW中の週末、品川駅コンコースの雑踏を横目に帰宅する。
みな、どこか年末の仕事納めのように浮き足立ったさまが心地よい。
いつもより幾分空いた車輌で、吊り革に頼ることなく揺れに身を任せる。
周りは平気なのに、なぜか私はよろめく。
バランスが悪いのか?
いや、足が小さいのかも。
靴サイズ26cmは小足というほどでもないだろうが、身長173cmとのバランスがよろしくないのだろう。
身長143cmだった中一の頃も、147cmだった中二の頃も、親戚のN子おねーさんは
「体の割に足が大きいねぇ。きっと背も伸びるよ」
と、励まして(慰めて)くれた。
そして高一の秋頃に、いまの身長に達した。
背丈(せたけ)が同じくらいの当世の若者の靴のサイズを見ると、やはりどうもかつて大きいと言われた私の足は小さいようだ。
ふと、漫才コンビのオール巨人・阪神の30年近く前のネタを思い出した。
巨人「いや、我々は若い頃からコンビ組んでましてねぇ」
阪神「そやなぁ」
巨人「自分で言うのもなんですが、プロになる前からけっこう有名やったんです」
阪神「まぁ、そうでしたかな」
巨人「“あれが素人(しろうと)か?!”なんて絶賛されてました」
阪神「そんなこともありましたな」
巨人「いまでも褒(ほ)めてもろてまっせぇ」
阪神「そうかいな?」
巨人「“あれが玄人(くろうと)か?!”ゆーてね」
阪神「そら、けなされとんのやないか!」
ことわざなのか、軽口(かるくち)なのか、“阿呆(あほ)の大足、間抜けの小足”という。
間抜けよりは、阿呆と云われる方がましな気がする。
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