2008年5月27日火曜日

裁判員制度

たまにテレビで聞いたり、新聞や雑誌などのコラムで読むコメントにこう云うのがある。
「もう時効だから云うけど・・・」
この本人は、本当に時効の到来を六法全書や裁判の判例集などでちゃんと調べてから云っているのだろうか。
柿を盗んだとか、海外の旅先でつい禁を破ってなど、たいてい他愛もないことが多いが、もしその事実が立証され、時効が到来していなければ、それは立派な自白だ。

また
「もう時効だから、告白するが」
なぞと、昔の“火遊び”など、したり顔でゆめゆめ口外してはならない。
世の細君には時効なぞ法律論が通じるはずもなく、成文法ではなく山の神たちの定めた勝手な慣習法によって終身刑が下される。

一般人まで裁判に駆り出される裁判新制度が来年5月21日にスタートするということで、法務省なぞのPRが喧(かまびす)しいが、刑法を知ったような顔をして
「もう時効だから」
なぞ、生兵法(なまびょうほう)は大怪我(おおけが)のもとなのである。

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