『仕事は5年でやめなさい。』松田公太著(サンマーク出版)を読了した。
松田氏の肩書きは、タリーズコーヒー インターナショナル会長・クイズノス アジアパシフィック社長とあり、本の帯には“タリーズコーヒーをたったひとりで日本に根付かせたあの伝説の経営者が、初めて明かす仕事術。”とある。
1968年生まれとあるから、バリバリのベンチャー経営者だ。
編集者氏によると、著者は脱稿してからも完成度にこだわり、表紙の写真にも一家言あったとのことで、口には出さないが上梓されるまでには人知れぬ苦労があったようだ。
多くの経営者を見ていて思うが、雑誌やテレビで紹介されているイメージと現実のいかに違うことか。
生半可な気持ちでは、会社経営は出来ないのである。
たまにビジネス誌で“会社を潰す経営者のタイプ”のような企画があり、「社長室を豪華にする」「社用車は外車」「豪遊するようになる」などがいつも挙げられるが、間違いなく私は会社を潰すタイプだ。
私が社長になって会社を潰したら、屹度(きつと)この項目に「美人秘書を雇う」「美人秘書をもう一人雇う」「美人秘書を念のためもう一人雇う」など、新たなカテゴリーを提供することになるだろう。
長嶋茂雄氏のバッティング理論は、参考にならないと云われる。
「球が来たらね、バッ!と振るんですよぉ」
など、凡人には分からない世界だ。
本書も所謂(いわゆる)そんな世界が満載である。
「苦労こそ仕事の糧(かて)だ」
「人生を切り拓け」
「残された時間は少ない」
生来の怠け者にとっては、やはり、、、別世界だ。
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