横浜の『旬菜くらち』で会食。
ご一緒したのは、会計士K嶋さん、先輩Kさん、それに葬儀屋に勤める熟女Y子さんだ。
Y子さんは、性格は肝っ玉母さんだが、マリアン似の湘南美女で、今も変わらず魅力的だ。
K嶋さんは、相変わらずトークがゆっくりである。
平安時代の貴族は屹度(きつと)こんな調子で話していたのではないかと推察されるが、かといって彼が優雅というわけではない。
茅ヶ崎出身なので、湘南ボーイののんびりとした育ちの良さが滲み出ているようで、話していても楽しい。
それにしても、相変わらず発する言葉はゆっくりだ。
彼がオフィスに電話を入れた時に
「も し も し、 K し ま で す け ど」
の
「も し も し」
あたりで、相手は誰から電話なのか、すぐ分かると有名だ。
むかしジャイアント馬場さんをモデルにした『ジャイアント台風』という劇画があった。
テレビでは誰がどう見ても彼の動きはスローモーそのもので、あの空手チョップが当たって本当に痛いのだろうかとみな疑っていた。
いや、すでにそんなことを疑うのは野暮だったのかもしれない。
『ジャイアント台風』の中で、スタンハンセンだったか外人レスラーが対戦して心中の言葉が吹き出しに出る。
「うっ!テレビで見ているとゆっくりに見えるが、対戦してみると早いっ!手足が長いからスローな動きに見えるのかっ!しかも当たると想像以上にダメージがあるっ!」
この荒唐無稽さがたまらない魅力だった。
K嶋さんの話は時に鋭く、そして当意即妙で面白い。
公家さんというよりも、ジャイアント馬場さんと遠縁かもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿