2008年6月2日月曜日

冬の色

まだ本調子ではないので、早めに帰宅した。
細君と二姫が夕餉(ゆうげ)を食べようとしていた。
私は、正露丸を飲んだ。

「ちょっと、食事してんのに正露丸なんて飲まないでよ」
と、細君。
「くさっ!臭ってきた」
と、二姫。
「うわっ、本格的に臭ってきたっ!」
と、二姫。
「なんで廊下で飲まないのよっ」
と細君。
「なんでわざわざ薬を廊下で飲む必要があるのかね。私は病人なんだが」
と、私。
「なに言ってんのよ。昨日は自分でも、臭い臭いって、言ってたじゃないの」
と、細君。
「ええ~っ!それなのに、ここで飲んだの?」
と、二姫。
「いや、まさか臭うとは思わなかったから」
と、私。
「昨日、臭ってなんで今日は臭わないのよ?」
と、細君。
「いや、なんか今日は臭わないような気がして」
と、私。
「昨日と今日の正露丸は違うって言うの?」
と、細君。
「いや、正露丸が違うわけではなく、飲み方が・・・」
と、私。
「あー、言い訳なんて聞きたくない!」
と、細君。
「いや、だから、今日は息を吸いながら正露丸を・・・」
と、私。
「だから、もうその話はやめて!」
と、細君。
「あー、もう本当に臭いんだから」
と、細君。
「あれっ、もうその話はやめるのではなかったのかね?」
と、私。
「だから、言い訳をやめてって言ったの!」
と、細君。

山口百恵の名曲に『冬の色』がある。
2番の最初のフレーズが大好きだ。
~あなたからいただいたお手紙の中に、さりげない愛情が感じられました~
高校時代にシングルレコードを買い、繰り返し聞いた覚えがある。

今日、大好きなKさんからいただいたお見舞いメイルの中に、さりげない愛情が感じられた。

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