2008年6月29日日曜日

わな

先週Kさんが、卓上用のスピーカを購入した、と云っていた。
私の書斎の卓上スピーカ、何年も使っていたが遂に左側から音が出なくなり、今日ヤマダ電機で購入した。
これも何かの縁か。
渋い色が好みなので、選んだのは濃い色の木目調の卓上スピーカ、2980円也。
意外と安価で助かる。
レジに行く。
二人並んでいる。
他のレジを見渡しても“隣のレジをご利用ください”と書かれた立て札のオンパレード。
夜も7時過ぎになると、店員も閉店に向けて片付けモードだ。
やっと前の客が、新たに開けたレジに呼ばれる。
なるべく客を待たせようとしないセブンイレブンを見習って欲しいものだ。
私の順番が来た。
店員のにーちゃん(兄ではない)がPOSでピッと処理をしている間に、財布から3000円と30円を取り出し、現金を置く皿に置いた。
店員のにーちゃんその皿を手元に持ってレジを打ち込みこう云った。
「3000と20円お預かりしましたので40円のお返しになりまーす」
グッと堪(こら)えた。
さすが人格者の私である。
人格者だから、
「いや、ちょっと・・・」
と、しか云わなかった。
私が人格者で店員はラッキーである。
私が普通の人だったら、彼はこう云われていた筈(はず)である。
「おい、ちゃんと見んかい。客から渡された金を確認せずにレジに打ち込むアホがおるかい。だいたいどこの世界に2980円の買い物して、3020円渡すヤツがおるんや」

にーちゃんに優しく接したことで、一日一善をしたような気分でヤマダ電機をあとにして帰宅した。
早速スピーカを開封してみると今まで使っていた簡易式のものではなく、コンセントにつなぐ本格的なものだった。
充分な音量と、良好な音質が期待できる。
最初に何を聴こうか。
ふと机を見るとキャンディーズの3人、特にミキちゃんが私を見て微笑んでいる。
『キャンディーズ ゴールデンベスト』のCD1をCDウォークマンに入れてスイッチを入れる。
おお!
キャンディーズの元気な歌声が!
青春が蘇(よみがえ)る。
特に“哀愁のシンフォニー”の「こっちを向いて~、涙をふいて~」の部分は圧巻だ。
この曲なら一日に8回聴いてもいい。

キャンデーズファンの多くはランちゃんファンのようだが、私はずっとミキちゃんファンだ。
会計士のK井さんは古典的にスーちゃんファンだ。
キャンディーズの最初のメインヴォーカルはスーちゃんだった。
やがてランちゃんになってキャンディーズはブレイクした。
そしてこのままミキちゃんはメインを張れないのかと気を揉んでいたら、やっとキャンディーズの末期に“わな”でメインヴォーカルとなった。
夏の甲子園でほぼ負けが決まり打席に立つ控えの選手のようでもあったが、喝采した。

キャンディーズと云えば、昭和52年の日比谷野音でのコンサアト中のコメント
「私たちは普通の女の子に戻ります!」
が、あまりにも有名だが、結局本当に普通の女の子に戻ったのはミキちゃんだけである。
律儀ではないか。
やはりキャンディーズはミキちゃんが最高である。

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