2008年6月9日月曜日

寿司食いねぇ

ある立食パーティーに出席した。
乾杯の前に、一通り見回ったが料理が少ない。
とりあえず、トマトソースのピラフに狙いを定めておいた。
ピラフを小さな取り皿に大盛りにして、マカロニサラダも野菜を多めに入れて盛った。
急いで食べる。
串揚げも視界に入ったからだ。
あっ!
見る見るうちに串揚げがなくなった。

しばらくすると、なんとソース焼きソバが運ばれてきた。
あっ!
見る見るうちに減っていく。
あせって皿に近づく。
後輩Kがニコニコしながら、焼きソバの大皿の傍(そば)の人間に話しかけて巧妙に割り込んだ。
虚を衝かれた形だ。
列があることに気づき、急がば回れで4番目に並んだ。
先輩I氏が近づいてきた。
嫌な予感が的中した。
彼は手前のサラダを盛るふりをして、少しだけサラダを盛って、焼きソバをさらっていった。
やっと私の順番がきたが、もう残り少ない。
少ししかないキャベツも掻(か)き集めて、麺を盛る。
一人後ろの後輩Yクンが言う。
「取り過ぎですよ」
聞こえない振りをして、大皿から離れて食べ始めた。

これではまるで、猿山の猿がエサをゲットしたみたいなものである。
このように私は遠慮深いので、ストレスが溜まる。
このままストレスを溜めては健康によくないと思い、まだ誰も手をつけていなさそうなフルーツの盛り合わせに行った。
あっ!
私に意地悪するように、誰かが盛り始めた。
イライラするが、紳士の私は凝(じつ)と待つ。
そして、人が好みそうな黄桃やパインを中心に大盛りにして、そこから離れて食べ始めた。
果物を食べていよいよ猿である。

あっ!
新たな焼きソバが運ばれてきた!
急いでフルーツを嚥下(えんか)して、焼きソバを大盛りにして、くやしいのでローストビーフに添えてあった貝割れ大根とプチトマトも盛った。
これで豪華な焼きソバ、サラダ添えの出来上がりだ。

立食パーティーは苦手だ。

あっ!
寿司がなかったなぁ。

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