2008年6月15日日曜日

百年目

先日購入したCD『THE 米朝』には、DVDも付いていた。
その中の演目「百年目」を視聴した。
昭和57年4月16日放送、NHK『夜の指定席』より収録とある。
米朝57歳、脂が乗り切っている。
人間国宝なぞと云うが、そんなことは関係なく理屈抜きに面白い。
矢張(やは)り、落語は面白くてなんぼだ。
申し訳ないが、昨日聴いた柳家小三治さんでは、ピクリとも笑えなかった。
芸の差なのか、私が上方落語贔屓(びいき)なのか、そのあたりはよく分からないが、「百年目」は米朝師匠の代表作というだけあって、本当に面白かった。
DVDであるから、演じるさまが見えるのもよいのかもしれない。

噺(はなし)の中で、真面目で知られる番頭さんが実は遊び人で、屋形船で花見に繰り出す。
その様子の面白いこと面白いこと。
今年の3月下旬には、屋形船で夜桜見物と洒落込んで、それなりに面白かったが、「百年目」のように芸者衆や幇間(ほうかん)いわゆる太鼓持ちはいなかった。
美人も二人おり、日々幇間のごとく振る舞う輩は数名いたが、それを喜んでも詮無いこと。

小雪やハセキョーや天気予報の市川さんなどと乗船して、それを阪神・巨人や、島田紳助や、爆笑問題などが盛り上げてくれたら、究極の花見、至高の花見と云うものであろう。

それこそ、
「百年早い!」
と云われること必至だが。

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